卍ブログ

のうみそ文章置き場 ポエム

ポエム

腐臭

平凡な劣等者が人生で唯一劇的であることに遭遇した。その衝動。ありふれたものではある。だが特別だ。然るにそれに拘泥するのは無理からぬ話だろう。 自己の価値を証明するため、顕示するためにその刹那的な感情を掴んで離さなくなってしまう。バナナを離そ…

書き殴り・書きつけ・散文

自分に優しく居るために、髭を剃って、髪を切って、毎日お風呂に入って、好みの服を買う。作業の合間のコーヒーにはレモンを入れる。それも自分に優しくあるためだった。 世界は僕に優しくないから、僕だけは自分に優しくしないといけない。 問題を避ける一…

善行

それは本当のところ、あなたのためじゃないんだ。ただ私がほんの些細なことでいいから、良い事をしたいだけなんだ。それでもって、名も知れぬ誰かに少しばかりの時間だけでいいから、その胸中にささやかな好感を抱いてほしい故なのだ。たったその程度で、私…